夏の終わり 僕の始まり
[日付と時間に隠れた思い](1/1)
僕と彼女はホテルを探した。
その周辺の公園やレストラン
いろんなところを探して回った。

何時間も何時間も探して回った。

どこにいるんだよ〜イルカちゃん達〜出てきてくれよ〜

やや心がおれかけた。
でも、彼女は諦める事なく一生懸命だった。

本当に彼女はキラキラしていた。それから何時間かたち僕らはついに行き場をなくした。

僕らは考えた。

もう一度何かヒントがないかかんがえよう。きっと何か見過ごしてるはず。

と思い出話を思い返しヒントを探すことにした。

彼と出会った時の話。

二人過ごした時間。

話は尽きる事なく、彼女からドンドン溢れて、その度に嬉しそうな顔を見せる彼女の姿に少しだけ彼氏を羨ましく感じた。

そして、話は確信にちかずき始めた。

彼が旅行に誘った時の言葉。

彼から来たメール。

そのタイミング。

そして、時間への拘り。

なぜ?

その時彼女が何かに気がついた。

そういえば彼が言ってた。
7月7日の真夜中〇時に見せたいものがある。二人で裏庭の噴水に行こうと、
この旅行に誘われた時に言ってた気がする。

僕は驚いた?

真夜中〇時?また、何で?

彼女は更に思い出したかのように言いだした。

そう。その時、その場所から何か始まると言ってた。

彼女は嬉しそうに僕に訴えた。

真夜中?

0時?

始まる?

何が?
僕には全くまからなかった。

その日の何時何分まで、彼はこだわっていたのか?

そしてなぜ話す場所にもこだわりがあったのか?

答えを探すべく、僕と彼女はそのこだわった場所にいってみた。

約束の場所には全く手掛かりはなかった。
イルカの絵も、メッセージも、
それらしき物さえ全く手がかりは無かった。

昨夜の真夜中、彼氏がこだわった時間に噴水に行きメッセージを探した。けれども。何の手がかりもなかった。






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