夏の終わり 僕の始まり
[彼からのメッセージ](1/1)
ホテルのロビーの片隅でこそこそ何かを探している彼女。

僕は何をしているのか気になって彼女に声をかけた。

何か探し物でもしてるんですか?

彼女は何かを探しているようだった。
あまりの必死さに何か不思議な感情を感じた。

彼女は僕に言った。

イルカをさがしてるの。

僕はやっぱり彼女は不思議な子だと実感した。

イルカ?こんなところに?

驚く僕に彼女は言った。

イルカってもちろん本物じゃなくてイラストか文字かだと思うんだけど....多分

ますます混乱する僕に彼女は話してくれた。

どうやら、長年付き合っていた彼がそろそろ結婚考えていた。
そんな時、彼が仕事で転勤することになり、彼女に何か話そうとしていた。
しかし、彼女は彼氏の話も聞かず、短気をおこして部屋を飛び出してしまったらしい。
その後、彼から話があると何度も連絡があったけど彼女は話も聞かずに意地を張り電話にも出なかった。
そんなある時、彼から大事な話があるからとこのホテルに呼ばれた。
彼女は素直になるなら今しかないと思い。
彼氏に呼ばれた場所に向かった。しかし、不幸な事に、途中アクシデントに巻き込まれ
彼女はその日、彼のもとに行くことができなかった。
その後は彼とは会っていないらしい。

数日後彼氏から彼女にメールが届いた。

ホテルのどこかに残したメッセージを見てほしい。
メッセージは特別な時間に、
特別な場所にいるイルカ達が教えてくれる

このメールにたくされた彼の思いを知る為、彼女はこのホテルの中にある彼が残したメッセージを探し、止まってしまった二人の時間をとりもどしたくて1人でこのホテルに探しに来たのだと言っていた。



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