次の朝、
「やーっ!!」
庭に元気な声が響いていた。
「雪ちゃん、甘いで」
「うぅっ…」
丞は雪の攻撃を軽くかわしていく
棒術は壬生浪士組で初めて習った彼だが、剣道をやっていた経験からかすぐに上達した。
今では、師範代にもなっている
「もっと、本気で当たりな」
雪は息が上がっているが、丞は余裕だった。
「丞ー疲れないの?」
「まだ疲れんで。雪ちゃんは無駄な動きしとるから疲れんのや…ほら、やるで?」
「うー、丞のいじわる」
雪が頬を膨らませると、丞は
「慣れんと、怪我してしまうで…?」
と苦笑いした。
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