舞えぬ雪と青い鳥 * 一と雪(1/12)

次の朝、

「やーっ!!」

庭に元気な声が響いていた。

「雪ちゃん、甘いで」

「うぅっ…」

丞は雪の攻撃を軽くかわしていく

棒術は壬生浪士組で初めて習った彼だが、剣道をやっていた経験からかすぐに上達した。

今では、師範代にもなっている
「もっと、本気で当たりな」

雪は息が上がっているが、丞は余裕だった。

「丞ー疲れないの?」

「まだ疲れんで。雪ちゃんは無駄な動きしとるから疲れんのや…ほら、やるで?」

「うー、丞のいじわる」

雪が頬を膨らませると、丞は

「慣れんと、怪我してしまうで…?」

と苦笑いした。

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* シ オ リ
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