舞えぬ雪と青い鳥 * 屯所案内(1/17)

朝飯を終え、雪は丞に連れられて局長室へと向かった。

「ここが局長室やで。今日は副長もいるからな」

丞は雪そう言って、襖の向こうに話しかけた。

「局長、副長。山崎です」

「丞か、入れ」

中の声を確認し、丞は雪を連れて部屋へ入った。

「失礼します」

丞につられ、雪も礼をする。

真ん中には局長と思われる感じのよさそうな人が座っていた。
その左隣には、カッコイイけれど、少し恐そうな人が

右隣には、眼鏡をかけた穏やかな顔つきの人が座っている。

「近藤局長、この子が雪ちゃんです。…雪ちゃん、挨拶して」
「西條…雪です」

緊張しながら雪が言うと、近藤はハハッと笑いながら雪に言った。

「緊張しなくていいよ。私は近藤勇。局長だ。よろしくね」

優しい近藤に雪も安心した。

「近藤局長、昨日の件なんですが…」

丞が切り出すと、近藤はニコニコしながら言う。

「監察方の見習いの件だな?歳と山南で話し合ったが…」

「何とかできませんか?雪ちゃん…行く宛が」

すると、左隣に座っていた人が雪に尋ねた。

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