真白くん(1/6)
「ここがよく行くデパート。ゲーセンとかもあるから、遊びに行くのはほとんどここ。」
新しい街は、以前私が住んでいた街よりも穏やかな街だった。
「ここが公園。」
いや、田舎といっても過言ではない。
緑が溢れていて、大きなお店は一つだけらしい。
でも、この静けさはきらいじゃない。
ーーーなんて、油断していた私が馬鹿だった。
「……ねぇ、春陽“お姉ちゃん”?」
「っ!?」
突然、腕を引かれる。
そして、唇に柔らかい温かさが広がる。
「……あっ……」
- 7 -前n[*]|[#]次n⇒しおり挿入
⇒作品レビュー
⇒モバスペBook[
編集]
[
←戻る]