ほんとに嫌い!私の髪型


 魔法の言葉 (1/1)





「はぁ、」


鏡を見て出る言葉は昨日からいつも一緒。



はぁ、

ため息ばっかり。




「はぁ〜〜〜、」




昨日久しぶりに美容院に行った。

少しすいてもらうつもりが、だいぶ短くなってしまった。


いままでは、ふわっとした可愛い髪型だったのに、


いまはショートカットに近い感じ。


だからため息ばっかり。

髪切らなきゃよかった。

お金の無駄だった。



なにを言っても私の髪は戻ってこない。



だから、今日はあきらめて学校に行く。


朝制服を着るときも、この前まで似合ってた制服が、今日は似合ってないように感じる。



「はぁ、」



学校に近づくにつれてため息が漏れる。




「あれ、榎本?」



だれかが、私の名前を呼んだ。



とっさに体がビクッとなった。




「あ、おはようございます…」



私の名前を呼んだ人は、私が今日1番会いたくなかった人。



1こ年上の先輩で、会えば喋りかけてくれる優しい人。



こんな髪型見られたくなかったのに、

なんで今日に限って会ってしまうの??




「へ〜、髪切ったんだ」


「はい…」



あー、先輩に前の髪型のがよかった。とか言われたら多分泣く、


ってか今も泣きそう。




「俺、ショートヘアーの子好き」


「え…」


「じゃ、じゃあ」
 



そう言って、先輩は学校に先に入ってしまった。




パッと目につくのは、ガラスに映った自分の姿。



さっきまで大嫌いだった私の髪型。



今この瞬間に、大好きになった。




END







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