森の中の猫様(1/13)
それから歩くこと約10分。
絶対に俺の腕を離さないディー
そんなディーに嘆くダム
さらに2人にうんざりしてきた俺
3人で…いや、主に俺を除く2人がぎゃーぎゃーうるさい。
「なんでそんな奴に俺のディーが……」
「うるさい。あたしはあたし。いい加減、あたしの男関係に口出すのやめて」
「それは無理だろっ!ディーは可愛いんだからっ」
「うざいうざいうざい。ねー、ありす様っ」
「は?あーつか2人ともうるさい」
思わず本音を言うと、ぴたりとディーの口が止まる。
この10分ほどでわかったことと言えば、ダムのシスコンぶり。
そして最初に2人がけんかしてた理由。
なんでも、今みたいにダムがディーの男関係に口出しをしたらしい。
別にどうでもいいけど、ディーに無理矢理聞かされた。
そんなこんなでぎゃーぎゃーしていた時……
「あら、ディーにダムじゃない」
聞こえてきたのは、どこかで聞いた艶めかしい声。
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