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[嵐は突然やってくる](1/42)
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どうにかこうにかイライラを抑え 爽やかな朝にしたくて笑顔を作る。
朝食を用意していると、シャワーを浴びた琉衣が一番爽やかに出てきた。
「 みちる、あとでシャワー浴びろよ?」
「 はいはい 」
わかってるよ、そんなのっ
「 まだ気にしてんのか?しつこいぞ 」
し、しつこい?
私がっ!?
私は菜箸を盾に怒った。
「 なんですって!しつこいとは何よっ
だいたいねぇ あんなのいきなり握らせるのが悪いんでしょ!何様よっ!!」
ずんずんと足の長い琉衣は数歩で近づき私を見下ろし、菜箸を持つ手を取った。
な、なによっ
「 何様? 俺様だっ あんなのとはなんだ!俺の一部だ、モノがどんなか わかっていいだろ! 」
「 そっ… っ!」
隙ありとばかりに チュッとキス。
してやったりの琉衣に 勝手に赤くなってしまった。
ほんとにキス魔…
昇格したから魔王だけど、身がもたないよ〜
「 みちる、そんな考えるな。ま、エヴィよりは俺のが上だ 」
は?
それはなに、どういうわけ?
なんでエヴィ?
「 あっ!もしかして… 琉衣、嫉妬?私がエヴィに裸見られたから?それに対抗心燃やしたわけ?」
やだ、琉衣ってば お子様。
「 黙れ… エヴィと比べんな!」
「 あ、ちょっと、何す…… キャッ!?」
琉衣の部屋から出るとき、下着をつけてないままパーカーを着直してキッチンにいた私。
ジッとファスナーが下ろされ露になった、Bカップちゃん。
袖が抜かれず後ろで腕ごと固められた私は もがけない。
「 琉衣… なにするの… 」
こんな格好やだっ
丸見え!!
「 お仕置き追加 」
えっ なんの お仕置きっ!?
琉衣の笑みを見たのを境に 私の思考回路がプチンッと途切れてしまった。
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