黒と白の想像世界

1/9 玩具的、非現実的、終焉|



ちょっと待てば時間なんてのはすぐに過ぎるわけで。

「それじゃあ、おやすみ。」
「はい、お疲れさまでした」
「棗ちゃん…早く寝るんだよ」

クスリ、と笑って彼は部屋から出て行った。

「さて…」

時間まで準備でもしようか、と立てばグラリと視界が歪んだ。
──楽しみ過ぎて、待てない

午前3時まではあと2時間。
きっと直ぐだ。

近くの雑誌に手を伸ばして、暇を潰した。


「早く…寝る、か」



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