1/7 巻き込むと云うこと 次の日も、また次の日も俺は同じように出社、チャットへ出没。 変わらない日々を過ごしていた 「────先輩、あの」 「んー?…どうした」 「俺、今ハマってるサイトがあって…そこの人から気持ち悪いメール来たんすよぉ…」 「なんだそりゃ。見てもいいか?」 「あ、はい。……これなんですけどね」 「syr…っ!?シロ…だと?」 「先輩知ってるんですか?…まあ問題は本文なんですよ」 ───────────── From:syr.9s6k@…… Sub:無題 本文: かれを知ってるか?なま えを、くろといってこ りることなくちゃ と にあらわれるやつだ きみも注意しろ きみ をころすつも りかも つてぼくはきみにむ けメールをいま、つく ているんだ。 では ───────────── 「先輩、気味悪くないスカ!?…なんなんだろコイツ。チャットのCLOさんを指してるなら、 彼はいい人なのに…」 自分をそんな風に言われると、何だか少し恥ずかしくなり緩む口元を隠して画面を見つめた。 「シロ……。」 「とりあえず…気味悪くなったけど俺、帰りますね。今日は用事があって。」 「おう…解ったら連絡する」 「先輩…。有り難うございます。それじゃまた明日。」 司を見送り、直ぐに画面にかじりついた。 |