『笠村から聞いたよ。依頼、撤回されたんだって?』
「そうなんです。」
『それなら、僕たちがお願いしよう。』
「え?」
『わからずじまいだなんて、君は嫌だろう?』
「はい。」
『だから、僕達が、君にこの事件解決の為に依頼をするということだよ。引き受けてくれるかな?』
稲垣さぁぁぁぁぁん!!!!
ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす!!!!!
と、発狂したくなる気持ちを、二つ返事でまとめて押さえ込んだ。
いや、ほんと!!
今以上に稲垣さんに感謝したことない!!!
私は、そのまま戸崎あんり殺害の様子を聞くために会う約束をした。
そして、電話を切ってハタッと思い出す。
戸崎あんり………
あれ?まてよ?
確か……………。
私は、鞄の中に入ったままになっていた、事件の資料の一つを取り出す。
第二の被害者の矢島かれんの発着信歴だ。