森野探偵事務所物語【改】〜Vネックレス連続殺人事件〜
[第4話 内部](1/8)

午後四時。



一二三さんの名刺にある仕事場に向かう。受付の人に相談室へ通されて、そこで待っている。

宝石店ということもあってか、見るからにセレブっぽい人が、渡されたダイヤのついた指輪をウットリと見とれている…そんな人もいれば、結婚指輪をうれしそうに選んでるカップルもいた。


それに比べ……


キャミに上着を羽織っただけの私。

サマーニットにラフな格好の哲也。

タンクトップにダボダボのズボンをはいた聖人。

爽やかなワイシャツにGパンの輝。

ロリータ服の陽菜。





…………………場違いにも程がある。


「…お待たせしました。森野さん。」

そんなことを考えていたら、一二三さんがやってきた。あのとき見たときとは少し違うスーツにポニーテール姿は、やはりできる女っぽく見える。

「いえいえ。あの。矢島かれんさんとは…?」

「…彼女とは大学からの付き合いだったの。最近あってはいないけど、たまにご飯に行くほど仲がよかったのよ。


……殺されたと知ったとき、悲しいより驚いたが来たわ……。」





…………………ん?




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