拳の絆〜Not Justice〜


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 ◎ 理由……


「分かんないよ、佑真がいきなりさー...」
晃司は頭を掻きながら優奈に近寄って行く。
「理由を良いなよ、佑真君」愛美が言った。
「晃司が奪いやがったんだよ!!俺の....俺の大切な....」
佑真はヤル気をなくしたように地面に座る。
「何を?晃ちゃん?何したの?佑真の彼女奪ったとか?」
優奈は晃司に聞いた。
「はぁ?んな訳無いだろ?つーか佑真彼女居ないだろ」
晃司は優奈の額をデコピンし、
「じゃあ何奪ったの?」
愛美は佑真に聞いた。
「俺のコーヒー牛乳だよ!!」佑真は屋上からグラウンドに響くくらいに叫んだ。
「……………………………はぁ?」
愛美と優奈は沈黙の後一言言った。
「だから!!晃司が俺のコーヒー牛乳奪ったんだよ!!」佑真が言う。
「それだけで殴りかかったの?」
愛美が言うと、優奈が続いて言った。
「器小さ」
「まあ、コーヒー牛乳奪った晃ちゃんも悪いし、先に手出した佑真も悪い!!だから一発ずつ殴って仲直りしろ!!」
優奈は母親のように仲介に入り仲直りするように言った。
「おう、」「おう、」
返事は2人で声が合い、同時に右手の拳で鉄槌をくらわせ合った。






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