つららの詩(1/1)
春用のコートを買って
今度こそ幸せになれるかも
と思ってしまった
そんな私をあざ笑うみたいに
つめたい夜が来る
指先が悴むのでまた明日の朝返信するよ
今日はなんだかとても疲れた
なんの音もしないから雪解けの水は
氷柱になってるかもしれない
桜が花開くまで、あの牙は
あと何度夜を越えれば土に還るのだろう
きみは透明だから強いんだね
泣いたりしないんだろ
春の夜はなんでこんなに寂しくて
懐かしい気持ちになるんだろう
夜中、こっそり家を抜け出して
君と遊んだことを思い出すよ
そういう気持ちになれるから
私はきっと何度も恋をする
そして新しい服を買う