100のお話
[35.うきうき※](1/1)
窓からさしこむ光が暖かい

そんなある日のこと

しゅるっしゅるっ

ぱちんっ

音が部屋に響き渡ります

もう何回も音がして

大量のボタンに埋もれ

女の子はボタンつけを

しています

「早く来ないかな」

女の子はうきうきしながら

ハートのボタンを取ると

縫い付けていきます


しばらくして

外からバタバタバタと

音がしました

窓の外をみると

何かが木に引っかかって

いました

窓を開け木をみていると

動き出しました

ガサゴソ音がして

女の子の目の前に

現れたのは

ピンクのふわふわの髪に

葉っぱをくっつけた

女の子

「シルキーちゃん大丈夫?」

シルキーと呼ばれた女の子は

髪の毛の葉っぱをはらうと

「ソーイちゃん遅くなって、ごめんね」

と言いながら魔法で

大きな桜の花びらを

出しました

「さあ、行こう」

とソーイに手を差し伸べました

二人は大きな桜の花びらに乗り

光の中へ消えていきました

2016/12/24

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