100のお話
[38.ごくごく ※](1/1)
ひらり ひらりと

風にのりながら

一枚の花びらが

地面にふわりと

落ちた


その花びらから

顔を出したのは

ふわふわな髪をした

小さな女の子


今日はチャティーの

お願いである物を

取りに来ました


見上げると

白と黒の模様の大きな

動物が立っていました

女の子は大きな声で

「注文していたミルクを取りに来ました」

すると

動物の上から声がしました

「ちょっと待っててね」

女の子がしばらく待っていると

動物の影から女の子が

出てきました

「シルキーちゃん、お待たせ」

シルキーと呼ばれた女の子は

ミルクの入った瓶を

受け取りました

「良かったら飲んでいって」

シルキーはミルクの入った

コップを受け取り

ごくごくと飲みました

「美味しかったです
ありがとうございました」

シルキーは女の子にお礼を言い

花びらに乗って帰って

行きました

2015/12/24

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