瞬きシャッター、

誇り(1/1)




その日は
うっすらと忙しなくて。

少し足早に点検を終えて
ふと顔を上げた瞬間、
きみと目が合った。


気まずそうな表情で
慌てて反対側に逸れた視線。



何が理由だったのかは
分からない。


ただほんの一瞬でも
きみの視線を
惹きつけられた。


そんな自分を
少し誇らしく思う。











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