「ありがとう、少年」


  ある日夢で少年に出会いました。 (1/6)






ある日、夢を見ました。



1人の少年の夢でした。

それにしても美しい少年でした。

白く透き通った色をした滑るような肌。黒く大きな瞳。
その魅力溢れる目で私を、じっと見つめるのです。

それがあまりにリアルでしたので、その夢は私の脳内にふわふわと居座りました。



私はもう一度会いたいと、夢の中の人物でありながらも、そう思いました。

しかしながら夢は夢であり、だんだんと記憶は薄れていくのは確かでありました。

ですので私は、忘れないように、忘れないようにと、寝る前に一度少年の事を考え、脳内に強く、深く根を張らせました。

もう一度、夢に少年が現れますように、と。







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