白い手
[ふたつめ](1/3)
野次馬が集まって来たけど、俺はなんかめんどくさいことに関わりたくないし、書類届けなきゃだし、野次馬かきわけてそこから離れたわけ。


その日はさすがに仕事になんなかったな。


得意先行ってもなんか全然うまく話せないしさ。


会社戻る時またあの場所通るの嫌だから裏道通って戻ったけど、会社でも凡ミスしてばっかりで。


だってさ、頭から離れないんだよ。


落ちてくる女と、その女の目と


転がってる目玉と、折れ曲がった手が。

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