死ぬ程洒落にならない怖い話
[漬け物石](1/8)
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これは俺の祖父祖母の家の話で、本当は他人に話してはならない話。
すべて実話なので読んでもらいたい。
ちょっと長くなるが、ご容赦を。
去年の7月のことだ。
俺の祖父と祖母は老人ホームですでに他界していて、実家を管理する人がいなかったから荒れ放題になってしまっていた。
本来ならば相続の関係で俺の母親の姉(長女)がその実家を引き継ぐはずだったんだがなぜか姉夫婦は相続を頑なに拒んで放棄したので、お鉢が俺たちの元へ回ってきた。
その時は田舎の山奥という場所の悪さと、都会暮らしに慣れ親しんでいる姉夫婦のことだから興味も無いのだろうなくらいに思っていた。
ところが俺の母親も「厄介なもんが回ってきた」と肩を落としていた。
ともかく、うちで実家の母屋と土地を相続することになったから、両親と俺の3人で実家の大掃除に出かけたんだ。
実家を訪れるのは俺ですら10年ぶりで、本当に山奥のド田舎だった。
(熊が麓まで降りてくるって有名な山の近く)
長い間手入れしていなかったから、門から母屋の玄関までもう草がボーボーで腰近くまで生えていた。
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