Sevens外伝 明智鏡也編
[抜き打ちネオ試験](1/12)
克巳「いったい今回は何するんだろな?」
鏡也「この前はサバイバル、その前はトーナメント、次はチーム戦じゃないか?」
興奮する克巳に対し、鏡也は冷静に言う。
克巳「だとしたら俺達は組まないほうが良いな。周りに悪い」
鏡也「いや、もしかしたら賞品が出るかもしれないぞ」
克巳「そうか。なら」
鏡也「組むしか無いな」
そこで二人は握手を交わした。
しばらくすると、ステージのようなところに初老の男が現れた。
理事長だ。
理事長「今回のルールはタッグマッチのトーナメント。好きな者と組むが良い」
克巳「ドンピシャじゃねえか」
鏡也「……………………不動も出るらしいな」
チラリと後ろにいる不動を見ると、鏡也は少し残念そうに言った。
克巳「マジかよ!パートナーは誰だ?」
不動「私は一人だ。ハンデは必要だろう?」
音も無く現れた不動は、それだけを言うと、理事長の方に向かって行く。
理事長「オホン。では、今から5分後に抽選を始める。パートナーが決まった者達は前に来なさい」
ザワザワと慌ただしいクラスメイトの中で、二人は一直線に理事長向かって足を向けた。
鏡也「明智鏡也と上杉克巳です」
理事長「わかった。不動先生からお前達が強いことは聞いている。文句なしで第二シードをやろう」
克巳「?。第一シードじゃないんですか?」
理事長「ホッホッホ。第一シードは不動先生じゃよ。この分では今回は楽しめそうじゃの」
そこまで言うと、理事長はチラリと時計を見ると、次の段階に事をはじめた。
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