[■そうめんの話](1/2)
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これは怪談じゃないが話しておかなくてならない。
僕のオカルト道の師匠が、急にサークルに顔を出さなくなった。
師匠の同期の先輩がいうには大学にも来てないとのこと。
心配になって僕は師匠の家に直接いってみた。
すると案の定鍵が開いていたのでノックして乗り込むとゲッソリした師匠が布団に寝ている。
話を聞いてみると「食欲が無くてもう1週間そうめんしか食べてない」そりゃやつれるわ。
と思い僕が「何か食うもんないんですか? 死にますよ」といって部屋をあさったが何も出てこない。
「夏バテですか?」
と聞いたが答えない。
何も答えてくれないのでもう知らんわい、と僕は薄情にも家を出た。
僕は師匠を恐れてはいたが、妙に彼は子供っぽいところがあり、ある面僕はナメていた
その頃にはため口もきいたし
二日後にまた行くと、同じ格好で寝ている。
部屋から一歩も出ずに1日中ゴロゴロしているそうだ。
「そうめんばっかりじゃもちませんよ」
と僕がいうと師匠は急にうっぷと胸を押えてトイレにかけこんだ。
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