セミの死体。

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それは、高校二年生の秋だった。



凛と光は同じ高校に入った。

大人しくて人見知りだった凛は少し人見知りを克服し、友達もちゃんと作れるようになっていた。


光は以前より女子にモテるようになっていたが、誰とも付き合おうとしなかった。


「光って何で彼女作らないの?」


凛は思い切って尋ねた。


「今は考えれないんだよ、そういうこと」


「…そうなんだ」


光は高校に入ってすぐバイトを始め、毎日のように働いてる。

凛は以前、光が家計を支えなくてはいけないと言っていたのを知っているから

バイトのことについては
深入りすることは出来なかった。






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