世界で一番君が好き
★純情☆H(1/10)
  騎乗位







『誕生日には何にもいらないから、直哉センパイをお腹一杯食べタイ!』

などとふざけたことを抜かすバカを祝うために、俺は滝澤邸の前にいる。



勿論、『お腹一杯』のくだりを再度言ったあかつきには、一発ぶん殴る所存だ。



 ――***――





「直哉センパイ、これ着けて!」


差し出されたのは、大きな赤いリボンだ。


これをどうしろと。




俺の髪にそれを着けたこのアホが、

「直哉センパイは今日プレゼントなんだよ。」
…などと腐ったことを言うから、つい殴ってしまったじゃないか。誕生日なのに。

まあ、自業自得だな。






 ――***――




祐希ママの料理は最高に美味しかった。

祐希が買ってきたアルコールも、美味かった。(ママにはナイショ)




俺が満足して寝そべってると、当然のごとく祐希がじゃれついてくる。




うん。誕生日だしな…。

祐希の企み通りほろ酔い気分で気持ちのいい俺は、祐希にそっとキスをする。




「祐希…今日は俺、誕プレなんだろ?
今日は俺がやってやるな…。」





――――何だろう?祐希がフリーズした。
でも、酔っ払ってる俺にその原因は分からない…。








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