ブルーフィッシュ
*004(2/27)
でも、それくらい不思議なんだ。
山内くんがわたしなんかをお祭りに誘ってくれたことが
わたしのいつものパターンだと、もしかして山内くんわたしのこと好きなんじゃないかなって、思っちゃうんだけれども
いや、実際ちょっと思っちゃってるんだけれどさ。
でも、前にわたしが、わたしのこと好きなのって山内くんに言ってしまったときもすごい怒られたし、多分そういう気持ちはないんだと思う。
「持月教えなさい?」
松永が怖いから、言おう。
その前にただひとつ、言いたい
「誤解はやめてね」
___
松永はとても驚いていた。
そりゃあそうですよね。わたしだってびっくりしたもん
”それぜったい山内くんあんたに気があるでしょ” と、わたしと似たような考えを持っていた
松永にもそう言われるってことは、そう捉えてもいいのか…
いいや、ないよ ない。
山内くんがそんな物好きなわけない。
だってわたしこんなにひねくれてて、自分勝手だし自己中心的、おまけにすぐ変な勘違いする自意識野郎で。
友だちだって、本当に心から信頼できるのは松永ただひとりだけ。
変な目してるし。
自分のだめなとこ、すらすら出てくる
ぜんぶきらい。
自分のすきなところなーんにもない。
ふと、思った。
夏目くんはこんなわたしのどこがすきだったんだろう
ふつうは始めから、蒼井みたいな人をすきになるはず
なんで真逆
なんか、嫌になってくる
いちいちばかなことばっかり考えてる自分にも
良い人すぎる蒼井にも、わたしのことすきって言ってくれた夏目くんにも。
理不尽だって、自分でもわかってる
わたしだって良い子になりたい
わたしだって、蒼井みたいになりたい
そしたら自分に自信を持てるのに
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