ブルーフィッシュ

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サッカーの練習試合を見に行った日から約2週間


蒼井とツイッターで何度か会話するようになったし、廊下で会えば少し話す関係になった

夏目くんとは相変わらずいつも通りだけど、わたしと蒼井が少しずつ話すようになってきたことについては何も触れてこない

松永には、わたしが蒼井と話してること すごく驚かれた

けれどすぐに松永も、由利くんの彼女 ということもあり、蒼井とだんだん話すようになってきた


自分でもよくわからない

これからどうなりたいのか


このままでも、いいのかもしれない


二人を見る度に、心がきゅっと締め付けられるような感覚になるけど、それはわたしが我慢すればいい話

このままが一番 平和なんだ



「由利くんと喧嘩した」

平和じゃないやつがここにいた


「え、由利くんって怒るの 」

「うん あの由利くんを私は怒らせたんだよ 逆にすごくない?」

「いや そういう問題じゃないよね」

「まあでも、怒ってるっていうよりすねてるって感じかも」

「なにしたの 」



松永の話によると、二人で海に行く約束を松永が忘れて、バイト先の先輩と遊ぶ予定を入れてしまったらしい。
わたしなら先約の由利くんを優先するべきだと思うが、松永は先輩を優先して、その日は先輩と遊んだそうで

由利くんは少し不機嫌になったけれど、許してくれたらしい。
由利くん心広いわ

で、違う日に海に行くことになったけれど、また松永が日程を忘れて友達と遊ぶ予定を入れてしまったらしく

それにしても松永の記憶力の無さは異常だと思う

さすがに由利くんも怒ってしまった と


「それさ、完璧 松永が悪いよね」

「そうなんだけどさ、ちゃんと友達には断ったんだよ 由利くんを優先して。なのに謝ってもなんか冷たいの 絶対まだ怒ってる」

「ちゃんと謝んなよ どうせ面白おかしく謝ったんじゃないの」

「なんでわかったの?!エスパーなの?持月エスパーなの?」


喧嘩の原因、松永の頭の悪さ


「でも私 真剣な雰囲気苦手だからさー コミカルに生きていたいんだよ」

「それ以上コミカルにならないでいいよ」


もう十分すぎるくらいに松永はコミカルに生きてるのに

「そーいう持月はどうなのよ」

「は、」

「蒼井と仲良いし、夏目くんのことは諦めたの 」


 あー

「いやさ、夏目くんと蒼井の今の幸せを壊してまで、わたしはどうこうしようとは思わなくて… 」

「もうさー、人のことは考えないでさ、持月は本当にこのまま何もしないで、後悔はしないの 

私はさ、持月のことだからすごく後悔すると思うんだよねえ… 」



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