＊001（1/13）
青色がきらいだった。
昔から。今も変わらず、好きにはなれなかった。なのに、わたしの右目は今日も
青かった
わたしは生まれつきオッドアイで右目だけ青色だった。母や父もみんな黒色なのに、わたしだけ青色
小さい頃はよく馬鹿にされた。「右目だけ外国人」とか「親と血繋がってない」とか。幼かったわたしはすごく傷付いたことを覚えてる。だから物心ついたときからわたしの右目はコンプレックスだった。
親とか友達とかはわたしの右目を綺麗だよって言ってくれるけど、わたしはそう思えないし、右目のことには触れないでほしいって思う。
だから、高校に入ってからは黒のカラーコンタクトを毎日いれている。高校で、わたしの右目のことを知っているのは中学一緒だった松永くらい。
夏目くんも知らない。
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