大虐殺の悪夢
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[第一章 犠牲者が告げるゲームの始まり](1/32)
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寝ている頭の中に、人の騒ぎ声が混じる。時々、バタバタと人が走る足音も聞こえてくる。
勇人は、眠い目をこすりながら、体を起こした。
どうやら、あのまま眠ってしまったようだ。
今何時だ、と勇人は隣を見た。
いるはずの優の姿はそこにはなかった。
「…あの野郎…どこに行きやがった?」
勇人は苛立ちながら、ベッドから降りる。
やっと、動き始めた脳に、先程の騒ぎ声が余計に大きく聞こえた。
不思議に思った勇人が、ドアを開けようとした瞬間、勝手にドアが開いた。
驚きに目を丸くするのも束の間、優が息を切らして中へ入ってきた。
「てめぇ…何しー」
その先の言葉は、優の表情によって塞がれた。
優が、青ざめた顔をしている。
まるで見てはいけないものを見てしまったかのように。
勇人はその異常さに、目を細めた。
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=眠る
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