サトシノっ。

 夢は 1/4 

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「あっ、サト兄っ」

「ん?」

「そこっ……」

あれから、もう何回目だろう。



「ここ?ここが気持ちいい?」

「んっ、擦っちゃダメぇ」

「だったらやめるか?」

サト兄の膝の上でサト兄の
手の平に包まれるのは。

「やっ……やめちゃ、ヤダぁ」

「どっちなんだよ」

僕が、サト兄の優しさに甘えて
利用してるのは。



「イキた、いんっ」

「エロ……」

「あっ、あっ、サト兄っ」

この手の平が好き。
サト兄が好き。

もう少しだけ。
もう少しだけ。

そう思って、ズルズルと……



「紫乃、ここ好きだよな」

「好きっ、好きぃ」

コクコクとサト兄の言葉に頷く。

違う。

サト兄に触られるなら
どこだっていいんだ。

「好きっ」

「ホント……マジエロいわ」

言えれば、どれだけいいだろう。



「知ってるっつの。お前のイイトコ」

違う。

僕は、サト兄が……
サト兄のことが。



「イケよ、紫乃」

「やぁぁあぁぁっ、ッ……」

そんなことを思いながら
白濁を吐き出して

「サト兄……好き…」

何度目かの射精に
意識が薄れてくんだ。



「いい加減、やめねーとな……」

- 16 -
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