泥棒という名のさんたくろーす
07.[居候という名のさんたくろーす](1/4)
***―――家
俺「ただいまー。」
婆「あんら、はやかったねぇ。おかえりなさい。」
俺「……!」
事務的じゃない、この
“ただいま”と“おかえりなさい”の
安心感。
今まで味わったことのない
家族のあたたかさ、のようなもの。
俺「あのさ、婆さん。」
婆「……、。」
急に、婆さんは何かを悟ったかのように
優しい微笑みを浮かべた。
そして、俺に向かって
婆「ご飯にする?お米にする?それともラ イ ス?」
と言い放った。
それは、今までの気持ちを無にさせる
(くそ)素晴らしい魔法だった、。
俺「…お米で。」
婆「……ぼけんしゃい。」
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