聖花の護り

1/14 D旅立ちの前






熱い…、熱い…、熱い…―。
カラダの中で、よく分からない何かが
蠢いているような、そんな感じがする。



「っ…―。うぅっ…。」

漸く意識を取り戻したサクヤは
軽く呻きながら、薄らと目を開けた。



まだ幾分か、意識が朦朧としている。



ボーッと、見慣れた天井を見つめていると
カラダに違和感を感じた。


熱っぽく少し気だるい。



あれ?
…アタシ、風邪ひいたかな?



「…起きたの?」

寝起きでボーッとしているサクヤに
可愛らしい声が問いかけてくる。


サクヤは声の主を見詰めると頷く。


「…今迄の事、覚えてる?」

心配そうな声色で問いかけられ
サクヤは、ゆっくりと今迄の事を思い出し始め…―。
.



前n[*][#]次n

☆栞挟む?=^・ω・^=
/63 page


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook

[編集]

← BaCk