聖花の護り

1/14 B帝国騎士団



キャア、キャアと色めきだつ少女たちの声から
サクヤたちは先程、聞いたばかりの【帝国騎士団】の名前を、どうにか拾う。



「エマ、急がないと!!授業に遅れちゃうよ!!」

実技にあまり自信が無いサクヤは、
出席だけは、きちんとしようと心に決めていた。



「あら?面白そうだし、行ってみない?」

いつもなら、そんな事を言いだす事の無いエマが、
多少強引にサクヤを連れて中庭へと向かう。



「ん〜。やっぱり、よく見えないわ。あ、そうだ!!そこのベンチを踏み台にしちゃいましょう!!」

エマはそう言うと、サクヤの手を引いて
ベンチへと登った。



ベンチに登っても、少女たちの中でも
背が小さいサクヤには、あと少しばかり
高さが足りない…。



ピョンピョンと飛び跳ねて、ようやく少しだけ
帝国騎士団らしき団体が目に入る。
.




前n[*][#]次n

☆栞挟む?=^・ω・^=
/63 page


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

← BaCk