手紙の相手が違いまして
[やっと会えた](33/33)
このまま彩澄ちゃんを抱きしめたまま時が止まればいいのに。
なんて馬鹿らしいことを思う。
たぶん彩澄ちゃんは目標に向かって行動する子。
駒津くん宛のラブレターを家にいれに来るぐらいだし。
だから彩澄ちゃんは社会福祉士になるって目標叶えるんだろうな。
俺の目標ってなんだろうな…
とりあえずどこかに就職して働ければいいぐらいにしか思ってない人生。
姉ちゃんは結婚っていう目標があるから色々行動してるみたいだし。
目標見つけて頑張るってなんだか俺には想像できない。
「彩澄ちゃん要望応えてくれてありがとう」
「いえいえ…?」
彩澄ちゃんを解放してマグカップのココアを飲めばもうぬるくなってる。
彩澄ちゃんも真似してココア飲んでる。
付き合って初めてのデートなのかこれは…
ハグはした。
けどその先の優吾がよく言う体に触れたいとかヤリたいとかの気持ちはない。
ハグして心臓は痛いぐらいに脈打ったけど…
いずれその気持ち出てくるのかな…
コンドームの心配したけどやっぱり性欲はなさそう。
おしゃれしてる彩澄ちゃんは可愛いって思うし、俺も着飾りたいって思う。
ハグしてみて思った。
ハグだけでいいやって。
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