じゃあな。〜さよならの時〜

scene 3(1/5)
白斗君から突然の告白、ワタシは……






それは、嵐のような時間だった。



****



『俺、楓のことが好きだ!!』



白斗君からの急の告白。



『急にびっくりさせてごめん。
でも、俺、楓が好きなんだ!!』



『わ、ワタシも……』



ワタシが話終える前に、
間髪入れずに
白斗君が話し始めた。



『でも、俺、
このままじゃ楓と付き合う
資格なんてない!!
独りよがりで悪いけど、
俺、楓を引っ張って行ける様な
男に為りたい。
その為に、今度の庫野町
イメージキャラクターコンペで
楓を越えて、俺が採用される!!
そうしたら、付き合おう!!』



『えっ…』



『俺が言いたいのは
それだけ……、楓……。』



そうして、
また抱き寄せられた。



『……………………。』



何分間そうしていたか判らない。



白斗君はゆっくりと
ワタシを引き離し、
顔を見つめる。



ワタシは恥ずかしくなり、
顔を背ける。



『俺、こんな告白しか
出来ないけどさ……。』



『……………………。』



『楓には、
俺の“想い”を受け入れて欲しい!!』



『……………………。』



『……、じゃあな。
返事、後で良いから。
待ってる。』



そう言って、白斗君は帰って行った。



****



白斗君は、
ワタシが思っていた以上に
"ワタシに対する想い"
というものを持っていた。




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