Dr.レイル
[旅立ち](1/6)
暮らし慣れた街を後にしたレイルだったが、何処に行くのか決めていないのに気がついた。
近くの街にでも行ければそこから交通機関でも使うつもりだったが、レイルの住んでいた街は山に囲まれており、近くに街など見えなかった。
商人達が使ってやってくる道をひたすら歩く事にしたが、皆馬や車を使いやって来るためかなりの距離があることが予想される。
レイル『早速困ったな。』
額の汗を拭いながらレイルは歩き続けた。
山を2つ程越えた辺りだろうか?
空も暗くなり始めた頃山小屋のような小さな宿を見つけた。
きっと旅人や商人のために営業しているのだろう。
レイルは疲れた身体を引きずるように扉を開けた。
とても静かで人がいる気配が無い。
カウンターには呼び鈴が置いてあるだけで質素なものだった。
レイルはとりあえず呼び鈴を振り音を鳴らしてみる。
チリンチリン…と綺麗な音が鳴る。
すると、カウンターの奥の扉の向こうから音がしたと思ったら扉が開いた。
『久しぶりのお客様だね。』
痩せた中年の男性が姿を現した。
レイル『申し訳ありませんが一泊させていただきたいのですが。』
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