渡りの果て 前編

 012 男の朝の事情 沖田 1/7 

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そして、翌朝


巡察から遅くに帰った沖田君を起こさないように布団を片付ける


実は、ここに来てから風呂に入っていない


って言うか、正確には、入れない!


皆は、夕方日が暮れるまでに入って夕食を取るんだけど、さすがにそれ、ご一緒できないしね〜


仕方がないので井戸へ行き、タオルを濡らして部屋へ持ち帰り、沖田君が起きないうちに身体を拭く事にした


万が一の事を考えて、寝ている沖田君に背を向けて、パジャマ代わりにしていたスエットを脱ぐ


上半身を拭き始めた所で、沖田君の寝息が途切れて動く気配がした


びっくりして、そぉっと顔だけ後ろに向けると・・・


よかった・・・寝返りを打っただけだ


でも、天井向いてたのがこちら向きになったから、目を覚ましたらモロ見えだ!!


早く済まさなくちゃね


身体を拭き終わり、再び服を着てホッとする


沖田君が巡察で居ない時は、部屋の前に誰かが監視で居るから、夜は井戸まで行けない


もし、監視が外れたら夜中に水浴びでもいいから、ざっと汗を流したいな・・・


井戸に戻ってタオルを洗う


さてと・・・


沖田君は巡察明けで朝食ギリギリまで寝てるだろうし、どうしようかな?


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