★[その7](1/26)
どこから、どう話せばいいのか
考えた揚げ句、あえて俺は言葉を選ばないことにした
作った言葉でなく、思いのままそうでなくてはならないと…
−−−−−−−−−−−……
「…俺も、不安になったんだよ
いい機会だからって、実家に連れて帰ったはいいけど…
あの通りの田舎だしさ。直ぐには帰らないけど、いずれはそうなる
俺と美華は、育った環境もその土地の常識も違うだろ?
何か漠然としてた物が、現実になると色々見えてきて…」
そこまで言って、ふと視線をあげると色を無くした美華の顔があった
「……それは、あたしじゃ無理だって事?
あのおじさんと同じ事、敦志も思ってたの?」
「違うよ!
不便な所だから、色んな我慢させる事になるし
美華が、“こんな所、嫌だ!”って思うかもって、俺が心配したのはそっち!」
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