wrt4[俺のアシスト](1/18)
〜Side 緒方〜
今日から4泊5日…つまり一週間の出張となる
机の上のフォルダーを整理しながら
「古城?」
と、名前を呼んだ
シーンとした静寂の部屋
“居るわけがないな”と気が付いて苦笑する
彼女がこの朝一番の時間にいるのが、俺の中でどれだけ当たり前になっていたのか
書類を見ながら、机にあるはずのない湯呑みを無意識に探す自分の手とか
こうして、仕事の確認をしようと彼女の名前をつい呼んでしまう自分とか
居てくれて当たり前…
自分がそこまで彼女を当てにしていたことを、朝や定時で彼女が退社した後痛感する嵌めになった
- 43 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり
⇒作品レビュー
⇒モバスペBook
[
編集]
[
←back]