an assistant

wrt4[俺のアシスト](1/18)
〜Side 緒方〜


今日から4泊5日…つまり一週間の出張となる


机の上のフォルダーを整理しながら


「古城?」

と、名前を呼んだ


シーンとした静寂の部屋


“居るわけがないな”と気が付いて苦笑する


彼女がこの朝一番の時間にいるのが、俺の中でどれだけ当たり前になっていたのか


書類を見ながら、机にあるはずのない湯呑みを無意識に探す自分の手とか


こうして、仕事の確認をしようと彼女の名前をつい呼んでしまう自分とか


居てくれて当たり前…


自分がそこまで彼女を当てにしていたことを、朝や定時で彼女が退社した後痛感する嵌めになった





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