美人でごめんね
[恵まれてるの](1/10)
「花〜〜?勉強しよ?」
私は唖然とした顔で携帯を落としてしまった
「え?何言ってんの…」
こんなことを言われたのは初めてのことだ
「わかんないことが多いの」
花は驚きを隠せない
今まで勉強をしようなどと言われたことがなかった
久留美の事だ。
きっと何かを企んでいる
「一緒にどうして勉強するの?」
「わからないことがあるの、花は特進だし頭いいかなって」
え?
さんざん人を馬鹿呼ばわりしたのに?
「それは、流石に都合良すぎじゃない?」
「断るんだ?」
「あんたの方が頭いいんじゃないの?」
「人間、得意不得意あるから」
「偉そうに」
「文句ある?いつも通りだけど?あんたこそ調子乗ってんの?」
「あーあーわかった。だからその口閉じて」
花はため息して
勉強道具を手に持った
「リビングでするよ」
花は久留美の横を通りリビングへと向かった
- 45 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
[編集]
[←戻る]