Drop




◆メイド誘拐事件(1/8)


璃央と麻央が異変に気づくのに、そう時間はかからなかった。
どちらが遠くまで泳げるか勝負していて、折り返し地点に入ったときだった。



「おっおい!!ガボッ……ゲホゲホッ」


泳いでる最中に璃央は口を開き、海水を飲み込んでしまった。


「ちょ、兄さん大丈夫?」


「げ…げほっ…それどころじゃねぇ!岸見て見ろ!!」


璃央に言われて麻央は岸を見た。
それは、金髪の男2人が雫を連れ去る姿だった。


「やばっ、兄さん急ごう!」


<メイド誘拐事件>


2人は慌てて岸まで泳いだ。
だが時既に遅し。
雫は連れ去られた後だった。

璃央は砂浜に座り込み、地面を強く殴った。


「チクショウ!!っんでプライベートビーチに勝手に人が入り込んでんだよ」


「兄さん。あの2人はあっちの方に行ったよね?……玲奈は?」


そこで麻央は玲奈もいない事に気づいた。


「――麻央さま?」

後ろから玲奈の声がした。
麻央は振り返り、

「今までドコにいたの?!」

と半ば叫ぶように言った。


「えっ、お手洗いです」

「―――まずいよ、雫がさらわれた。至急警察に連絡して!!」


緊迫した雰囲気を読みとったのか、玲奈は頷くと走っていった。
そして麻央は璃央に向き直る。


「兄さん。僕たちも探しに行こう!!」


―――あれ?こいつってこんなにしっかりしてたか?


璃央は少し疑問に思ったが、先を行く麻央を追っかけた。

- 25 -
    しおりを挟む 
×××××××××××××





×××××××××××××





⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
×××××××××××××





編集
×××××××××××××





戻る