[一生大切にするって](1/21)
「あ、こ、ここ合ってる。」
「ほんとに!?やったぁ!」
「すげぇよ。結構出来るようになってるし…。」
「この問題とかこの前まで出来なかったもんね。川島くんのおかげ!」
「そ、そんなことねぇって…。」
「そんなことあるよ〜。あ、これはなんで間違ってるの?」
「えっと、これは…、この式をここに代入して…。あっ、ご、ごめん。字汚くて読めねぇかも。」
この前ガラスに突っ込んで怪我をして、まだ包帯を巻いている右手。
だから左手で書いてる。
書きにくいけど、今の右手で書くよりマシだ。
「ごめんね…私のせいで…。」
「ほっ本田さんのせいじゃねぇから!俺も焦ってたし、上がってたっつーか…本田さんに馴れ馴れしいあの先輩たちが許せなくて…。」
「え…。」
「あっ、いや、なんか、本田さんに危害加えないためにはどーしたらいーか考えた時、これしか思い付かなかったっつーか…。」
「……。」
「て、てか勝手に体が動いて…!」
「……。」
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