僕の神主修行
[4 七つの都市伝説](1/15)
結局祭りの残りの2日間、彩さんは来ることもなく連絡もこなかった。

優羽はがっかりしていたけど、僕は何かあったんじゃないかと少し心配していた。

こっちから連絡しても返事もなかった。

直接家に行って様子を見たいところだけど、あっちは占いもできるから敵の一族の僕が来ることなんてすぐに分かると思う。

運良く占わなければ良いんだけど、それでもやっぱりリスクが高いからやめておいた。

それに、久しぶりに陽南ちゃんが「お祓いに行こう!」と朝から僕の部屋に駆け込んだばかりだった。

「あのねぇ…何度言ったら分かるの。お祓いは悪いものが人に憑いてる時にするものなの。都市伝説の解決になんて使わないからね。」
「分かってる。忘れてたんだってば」
「はいはい。で?今回は何を調べるの?」
「えーとね、この辺りの都市伝説を、と思って」
はい?
「だから、この辺りに伝わる都市伝説。知らないの?」
「知りません」

この辺りの歴史なら知り尽くしてると思っていたけど。

「あのね、七不思議みたいに七つあるの。」
「学校かよ」

まさか七つ全部相手するっていうの…?

聞いたこともないから対応しきれないし、やっぱり式神やらなんやら用意しておくべきだったのかな……。



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