僕の神主修行
[3 同窓会](1/35)
「・・・あっ、懐かしい。」

秋も近くなった季節。

夕焼けが似合う季節だ。

僕は夕日の光が差し込む部屋の中、中学の卒業アルバムを開いていた。

何でかっていうと、今日この後優羽と中1のクラスの同窓会に行くから。

今まで何回かやっていたらしいけど僕は仕事で疲れてて行く気力もなくなってたから断ってた。

だから結構楽しみでもある。

もうすぐ優羽が迎えに来ると思うんだけどなかなか来ない。

心の中で優羽の悪口をいいながら卒業アルバムを目を戻すと、ふと気になった子がいた。

「確か・・・彩(あや)さんだっけ??・・・だめだ、1度くらいは行くべきだったな。皆の記憶がおぼろげだ。」

鮮明に記憶が無いまま見ていても仕方がないのでアルバムをしまおうとすると、ようやく優羽が来た。

「よーっす、命葉ー来たぞー」
「遅く来たのにその余裕はなんだよ・・・」



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