[･＊STORY･4＊･](1/24)
･＊奏夜side＊･
その日はちょっとした打ち合わせの為に、ｱｲｽﾌﾟﾛ付属養成所に来ていた。
養成所に来ると周りの女共が煩い。だから俺は養成所に来るのは嫌いだ。
まぁ表面上の俺は女から見た理想の男を演じてるから、そんな事は間違っても口には出さねぇけど。
にしても今日はまた一段と騒がしい。どうやら入所ｵｰﾃﾞｨｼｮﾝらしい。
っつか、ﾏｼﾞうぜぇ。
さすがにこの状況でｻｲﾝだの握手だの、求めてくるﾔﾂがいないのが救い。
この時、俺はまた1人の奴隷を捨ててむしゃくしゃしていた。
女なんて皆同じ。ちょっと甘い言葉かけてちょっと優しくすれば、誰でもすぐに足を開く。
仕舞いには、向こうから迫ってくる始末。
知性の欠片もないそんな女なんて、抱く価値もない。
また次のｵﾓﾁｬでも探すか。
そんな時に、たまたまぶつかったのがｱｲﾂ……
『鈴木 姫菜』
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＊表紙