記憶。
06[チーム](1/6)



……………

……………………………



「…ほんと…大変だったな」


「まぁ…ね。…女子トイレに入って来たのはさすがに引いたけど…」


ユイが苦笑いでそう返した。



俺たちは、ユイとカワサキさんの一回戦での出来事を聞かされていた。



話を聞けば、ユイもカワサキさんもゲーム中ずっと狙われていたらしい。

きっとこの二人以外にも狙われた人はいるだろう。


女子を狙う気持ちは分からないでもない。楽に奪えるし。だけど女子からしたら気の毒だろうな……。






「……シノハラさんさ、まだ言いたいことありそうだよね?」



話を黙って聞いていたユウトが、突然そう問いかければ、あぁ…うん、とユイが曖昧な返事をする。




そんなに言いづらいことなのか。



「…えーと…「…ユイごめん。私が言うよ。…提案したのは私だから」




そう口を開いたのは、カワサキさんだった。





- 62 -

前n[*][#]次n
/144 n

⇒しおり挿入


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook

[編集]

[←back]