やっぱり一緒にいたいから,. ( 1/6 )
お正月も終わって,先輩達の卒業式も終わって,私たち在校生の進級もすんで,新入生の入学式もすんで,ある程度落ち着いた七月。
とにかく暑い。
うだるような暑さに頭がやられそうになる。
…けど,このスパルタ彼氏がそんなのを許すはずもなく。
「アイス〜…海〜…夏祭りぃ〜…」
「何言ってんだこの馬鹿」
学校の図書室に移動するまでにとろけそうになる。
蝉の鳴き声が暑さを一層増すような気がする。
私が啓悟と一緒の学校に行くと決めた冬。
その日以来,ここんところ毎日放課後は図書室詰めだ。
「今日は十八番から二十五番まで終わらすぞ」
「あい…」
あれから毎日,ラブラブもしないで頑張って勉強に励んでいるのに,頭が良くなった気はしない。
啓悟はというと,学年で十番に入るくらい良くなっていた。
図書室には,毎日にとほぼ変わらない人数がいる。
なんかみんな図書室にいるだけで頭良く見えるよなぁ…。
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