夜桜に散る花の唄
罠・罰(1/23)
花が正式に新撰組入りをしてから数日がたった
稽古はきついが花にとって毎日が楽しかった
花は沖田の一番隊に配属された
その為重要な任務も多く疲れない日などない
そして………やはりやらなければならないことがあった
…人斬りだ
花にとって本当の同志である長州の者を斬るのがなにより辛かった
斬って、斬って、斬る毎日
長州藩にいた頃の人斬りと全く変わらないような気がした
しかし、思ったことがあった
(……なんて楽しそうに人を斬るのだろう。)
一番隊の人たちは楽しそうに人を斬る
……長州でいえば高杉と同じだった
(……私は少なくとも人を斬るのは嫌いだ。)
しかし花の意見など関係ない
命令されたから、
斬る、だけだ
そんな新撰組の、花の毎日にある事件が起こった
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