夜桜に散る花の唄
実力・試合(1/36)












━━━━━━翌朝




「おはようございます!!」



花は沖田が指導している一番隊の朝稽古に来ていた



「おはよう。
よく眠れたかい?」



沖田も相変わらずのニコニコとした笑みを浮かべながら挨拶をした



花は沖田の言葉にジロリと睨む



「…沖田組長、それ本気で聞いていますか?」



「え?
僕はいつでも本気だよ?」



そう言って沖田はクスクスと愉しげに笑う



「私が眠りに就こうとしたら襲ってきたじゃないですか!!
それでよく眠れるとでも?」




「それも試験だよ。


でも君、全て避けていたじゃないか。


……僕のを避けられるなんてそうとうな手練れだよね。


もしかして、間者とか?」



沖田の最後の台詞にドキリと胸が鳴る



「そ、そんなわけないじゃないですか!!」



「ふーん、まぁいいや。


もしそうだったら斬るだけだし。


……じゃあ、そろそろ稽古を始めようか。」



「………はい。」



(…稽古とかもできるだけ手加減しよう…。)



花は心のなかでそう強く誓った



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