姉御肌な臆病者



新しい傷【1/3】




気づけば3年になってた。
蓮は彼女と上手くいってる。
號にも新しい彼女ができた。
年下の可愛い子。
甘え上手そうで守ってあげたくなるタイプ。
まさに女の子って感じだ。
私とは正反対だ。
 
 
私はというと片想いしていた。
いつも一緒にいる4人の1人。
私 紀(のり)♀ 楓♂ 瑛仁(えいじ)♂の4人。
元々2年でクラスの一緒だった
私と瑛仁、紀と楓で
私と紀が中学のときの知り合いだったことから
4人で一緒にいることが
多くなったんだ。
私は瑛仁に片想いしてた。
紀も楓も知ってたし
応援してくれてた。
紀は彼氏と別れたばかりで
まだ未練があった。
その相談をみんなで受けてた。
気づいたら私の知らないことが
多くなってることに気づいた。
瑛仁が紀に好意を抱いてることも
気づいてた。
ただ信じたくなかった。
「そーいえば昨日のメールさぁ」
「あれやばかったよなー」
紀と瑛仁の会話はどんどん
メールで2人でしていた内容に。
元気がない私に気づいたのは
やっぱり蓮だった。
「お前さ。また我慢してるだろ。」
蓮はすごいなー。
蓮の彼女の朱音ちゃんのところにいって
「ごめんっ!!
今だけ蓮借りてもいい!?」
「はい。
いつでもどーぞ。
徠さんなら蓮貸します♪」
なんていい子なんだ。
「ありがとっ
無傷で返すからね」
「いってらっしゃい」
朱音ちゃんみたいな女の子
絶対モテるだろーなー。
蓮にお似合いだわ。
「おい。
話あんだろ。」
「れーんー(泣)」
よしよしと頭を撫でる蓮。
やっぱお兄さんだなー。
かなり泣いて話す内容もぐちゃぐちゃ。
それでも蓮は聞いてくれた。
「紀ちゃんは元カレに未練があんだろ?
神楽坂のしたいようにしろ。
傷ついたらまた俺が癒してやる。」
「ありがとう。」

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