私の未来は、テルと過ごすことだった。
でも、テルは死んでしまった。
逝ってしまった。離れていった。テルはもう、いない。
「テルが逝ってもう何年?」
私は墓石に言う。
「石原家」
と、彫ってある。
ジャリッ
「メグム?」
誰かに呼ばれ振り向くと、
「!!」
(テル!?)
「やっぱり、メグムじゃん!」
声が……違う。…あ
「シュウ兄?」
「ん?なんだ?その反応。もしかして、テルキと間違ってたな」
ギクッ
ニヤニヤとシュウ兄は私を見た。
「バレた?」
「やっぱりなw」